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カンブレー同盟戦争 その3

 我々ローマ教皇庁は神の名に置いてヴェネツィアを弾劾
 する。奴等は都市国家の身でありながら、イタリア諸国
 に対し不当なる侵略戦争を仕掛け、彼らの都市を侵略
 した。さらに、その野望は留まるどころか、恐れ多く
 も我々ローマ教皇領までその手を伸ばしてきたのだ。

 我々は、以下の事をヴェネツィアに請求する。

 1.卑劣なるヴェネツィア政府は、今後25日以内に
 不当占拠をしている教皇領の都市を返還すべし

 2.占領していた期間に受け取った不当な利益も返還せよ

 これに応じない場合は、罰として懲戒と聖務停止を覚悟
 しなければならない。
 さらにこれは、ヴェネツィア市に限った事ではない。
 彼等の支配下にある都市も同様である。
 彼らは大逆罪をわが身に招いたのであり、すべてのキリスト
 教徒から永久に敵として懲戒されなければならないのである

 これらの者共に対しては、その財産を奪い、その身を奴隷に
 する事も許されるのである。

              神の代理人 ローマ教皇ユリウス2世


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ガンブレーその1

 パドヴァ(茶色)で訓練を受けていた我々にポンテヴィーコ(青)
 への集結命令が下されたのは4月の初めである。我々は
 騎兵600と歩兵1500を引き連れてポンテヴィーコに向った。

 ヴェネツィア軍の総司令官(カピターノ・ジェネラーレ)は老練
 で慎重な性格のピティリアーノ伯が任命された。

 副総司令官(ゴヴェルナトーレ)にはダルヴィアーノが任命される

 参謀長(プロヴェディトーレ)に貴族のジョルジョ・コルナロにアンド
 レア・グリッティ。本土出身の貴族ジローラモ・サヴォルニャンが
 着く。

 参謀が貴族の理由は、傭兵のサボタージュを防ぐためである。

 他にも、歩兵隊の連隊長にトスカーナの、モンテ・ア・サンタ
 ・マリア侯家のピエロ(フィレンツェに雇われていた傭兵で、
 対ピサ戦争の時の有能な将である)なども雇われいる。

 ヴェネツィアの陸上兵力は1万5千の歩兵に、3千のスキアヴォ
 ーニ(軽装騎兵)は精鋭として知らる。2千の重装騎兵は他国に
 比べて質は劣っている。
 そして、極めて多数の大砲を装備されている。さらに、農村部
 から集められた兵は1万5千。さらに、各地の守備隊も加えると
 その総兵力は4万近くになる。これだけの兵力を揃えられるのは
 イタリア半島内ではヴェネツィアだけである。

 ポンテヴィーコの陣地に到着する。我々の部隊も早速、陳地を
 建設する。陣地には、様々な旗がはためく、ヴェネツィアの国旗
 以外にも、部隊の旗や、貴族の紋章に、個人軍旗等がある。

 設営の作業の木槌や木を切る音や武具の音、輜重部隊の連れ
 ている家畜の鳴き声や軍馬の嘶きが入り混じり、様々な地方か
 ら雇われた傭兵の様々な言葉が飛び交う。ギリシャ兵のギリシ
 ャ語やクロアチア語、イタリア兵のイタリア語に、故買商人のユダ
 ヤ人が話すラディノ語である。さらに、この時代の軍隊では連れ
 ているのが当たり前である娼婦の嬌声も聞こえる。

 さらに兵士の服装も様々で、我々の部隊でも、部隊ごとに服装
 が違う。軽装騎兵は黒の長ズボンに、赤い服装に胸甲をつけて
 いる。兜は頭部のみ保護するタイプで、羽飾りが目立つ。
 さらに、騎兵用のブーツを履き、スキアヴォーナと言う広刃剣に、
 馬の上でも扱いやすい短弓を装備してある。

 歩兵部隊は「漁師部隊」と「魚部隊」に分けられている。
 「漁師」部隊は古代のレギオンを彷彿させる長方形の巨大な
 盾を装備して、手には三叉の矛を持っている。全身を覆う
 プレートメイルを着込んでいて、密集して敵と戦う。

 「魚」部隊はその逆である。円盤状の盾を持っているが、殆ど
 使わず腰に装着している。防具も鱗状の鎧と羽飾りに着いた
 兜で上半身しか保護していない。2本の剣のみで、敵の懐に
 入り滅多切りにしていく。銀色に輝く鱗鎧の集団が一斉に
 動くさまは、まさに魚の群れである。

 宿営地の建設が終わると、本隊所属の伝令兵がやって来た。
 これから作戦会議があるそうだ。

 「アーカントス、お前も特別に会議の末席に座る事を許された。
 ゼノン、ゲラシモス、兵達に休養を与えてくれ」

 会議場となっている、ポンテヴィーコの街の城館には総司令官
 以下の主だった将官のほぼ全てが揃っていた。
 中央の席に座っている細い顔で神経質そうな老人が総司令官
 ピティリアーノ伯だろう、その隣にはダルヴィアーノの姿も見える。
 ダルヴィアーノは父の姿を見ると立ち上がり席に案内する。

 暫くして、将官の全員が集まった所で、作戦会議が始まる。
 まず最初に発言したのは、参謀のジョルジョ・コルナロだった。

 「まず、最初に報告します。この地に集結する予定の総兵力は、
 軽装騎兵2000、重装騎兵2000、歩兵が2万の予定ですが、現
 在はその半数も集まっていません」

 つづけて発言する。

 「次に敵軍の推定兵力ですが、教皇軍の規模は1万を超える物
 ではないと思われます。マントヴァ侯も同様です。オーストリア軍
 は、先年の敗戦が有りますから、夏までは軍事行動は起こせな
 いでしょう。しかし、動き出せばその兵力は3万を超える物と推測
 されます。ですが、目下の問題はフランス軍です。現在、ミラノの
 街に集結しているだけでも3万、そして、現在フランス王自らが、
 アルプスを越えており、その兵力を合わせれば・・・・・・5万」

 会議場全体にどよめきが広がる。ダルヴィアーノが発言する。

 「総司令官、このままアルプスを越えてきた軍と合流されてしまえ
 ば、兵力の少ない我が軍は粉砕されてしまいますぞ。ここは、
 そうなる前に一気にミラノを強襲してフランス軍を撃破するのです」

 しかし、ピティリアーノは

 「それは、無理であろう。ここに居る兵力はようやく1万だ、ベルガモ
 (紫)やクレーマ(ピンク)、クレモナ(緑)方面の部隊を合わせれば
 2万にはなるであろうが、現在ミラノ(地図上Milan)には3万居ると
 言うのではないか?また、クレモナ方面の兵を動かせば、マントヴ
 ァ(地図上Mantua)に背後を突かれる恐れがある」

 ダルヴィアーノは憮然として席を立ち上がり言い放つ

 「歳を取りすぎて耄碌致しましたか?総司令官閣下。今のまま
 放置して置けば、5万の兵力がクレーマ方面に押し寄せ、さらに
 マントヴァ侯軍が背後を突く。時がたてば、東からオーストリア、
 南から教皇軍、スペイン軍が押し寄せる。それを防ぐには、
 速攻でミラノを陥落させ、アルプスを超えて疲弊したフランス王
 を討ち、返し刃で弱体なマントヴァ、教皇軍を撃破する。オースト
 リア軍に対しては、サヴォルニャン殿が、フリウリ地方で頑張っ
 ていただき、フランス軍撃破の報を聞けば、昨年奪った街と賠償
 金を引き換えにして、和平を結ぶことも可能であろう!」

 耄碌呼ばわりされたピティリアーノも席を立ち上がる

 「馬鹿げている!そんな危険な策を犯せるものかッ!
 そんな策より、クレーマ、クレモナ方面の軍をオーリオ川
 (青の前を流れている川)より東に引かせてこの地に集結
 させる。一旦防衛体制を整え、敵が攻めあぐねたら反撃して
 奪い返せばよい!」

 グリッティが仲裁に入る。

 「お二人とも、席にお掛けなさい。敵と戦う前に総大将と副将が
 喧嘩など敵を喜ばせるだけであるぞ」

 その時、一人の兵士が急報を知らせる。
 「大変です!川で水を汲んでいた小隊が敵の斥候に襲われた模様
 です。生き残りの兵達が帰還してきました!」
 これを聞いたグリッティは旨く纏め上げる。
 「ふむ、一旦会議は中断としましょう。おい、その負傷兵の下に
 案内せよ」

 「これは、ひどい・・・」
 ジョルジョは息も絶え絶えで帰還した兵を見た。
 10人程で出かけて生き残ったのは3人である。だが、内一人は
 陣地に着く前に倒れて息を引き取ったそうだ。残った二人も、
 一人は片腕を無くし、もう一人もあちこちから血を流している。

 「いったいどうしたんだ?」
 ピティリアーノは兵の一人に聞いた。
 「東の川で突然・・・20騎位の敵に襲われて、腕を斬られました
 ・・・とっさに、深い藪の中に逃げこんで、なんとか助かりました」

 「どれ位前だ?何処に向ったか分るか?」
 それまで腕を組んだまま、一切発言をしなかった父が兵の
 一人に聞いた。
 「はぁ・・・多分、40分ぐらい前で、南の川沿いに向いました・・・」
 父はうなずくと
 「ふむ、そうか・・・まだ間に合うな。ダルヴィアーノ閣下」
 総司令官にでは無く、直属の上官のダルヴィアーノに聞く。

 「追撃隊を編成して、南東に向わせます。川沿いで南に向ったと
 いう事は、おそらくマントヴァの斥候の仕業でしょう。許可を」
 ダルヴィアーノは短く
 「許可する」
 とだけ言った。
 「君の仲間と腕の仇は取ってやる。ゼノン!50騎ばかり連れて
 殲滅して来い。ただし、一人は捕虜として捕まえて来る事。
 ・・・それと、アーカントスもゼノンに着いて行け」
 「お待ち下さい」
 呼び止める声があった。その方を見ると、俺と同じぐらいの青年
 が居た。
 「君は・・・ジュスティニアーニ家の」
 グリッティは思い出したようにその青年に声を掛けた。
 「私も同行させても宜しいでしょうか?」その青年は父に向かい言う。
 「ふむ、構わない」と、父は快く言った。


 次回に続く

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